見てはいけないもの

i-z

2005年10月23日 15:04

最近、車に乗る時間が多い私。
助手席にはいつも母親を乗せています。
母を乗せてる時も、そうでない時も、最近頻繁に目にする光景があります。
それは、猫ちゃん・ワンちゃんが道路へ飛び出してくる姿
見てしまったら、ちゃんと渡れたか確認せずにはいられません。
でも、この間の子猫ちゃん以来、轢かれてるところはまだ見てません。
この間の件があって、車を走らせてる時も道の側が気になって見てるから、こういう姿を頻繁に見てるのだと思ってました。
昨日も母親を乗せる前にひとりで車を走らせてる時に見てしまいました。
黒い猫ちゃんが国道を横断してます。
対向車線で少し危なくて『あっ…』って思ったけど、無事渡りきれたのでホッとしました。
その後母を迎えて帰る途中、なんとなく今日見た黒猫ちゃんの話をしていました。
『危なかったけど、ちゃんと渡れたから良かったよ。最近多いなぁ』って私が言うと、反応が薄い母。
しばらくの沈黙の後に、こんな事を言い出しました。
『あんたさ、帰ってから必ず塩まきなさいね』と。
何の事か理解できない私は『なんでよ?』と母に聞き返しました。
母は

『いつもさ、車乗ってる時にあんたが「あいっ、猫が飛び出しよった、危なかったなぁ」とか言うでしょ?その時私には何も見えてないわけ、何回か言ってるの聞いてるけど、1回も見えた事ないわけ』

……全身の毛がたつ感じでした。
母が続けます
『てかさ、もしそれがほんとに猫とか犬だったら、絶対車に轢かれてるはずよ。あんた轢かれてるとこは見てないんでしょう?だからそれはほんとの猫とか犬じゃなくて、霊だと思うよ。動物に姿を変える(そう見せる)霊っていうのはいちばんまずいらしいよ、だから家帰ったらちゃんと塩まきなさいよ』
その言葉を聞いて、今日見た猫ちゃんの事をよく思い出してみました。
確かに、轢かれてもおかしくないような状況でした。
いや、轢かれないとおかしい状況だったかもしれません。。
見ている時は深く考えずに、とりあえず渡りきれたかどうかだけを考えていたので、そのおかしな状況に気づかなかったのかもしれません。

私が見ていたものは、本当に動物ではなかったのでしょうか?
母は『見えない』って言ったけど、目が悪いから見えなかったのでは?そう思って、その話の後に遠くに歩いている見えづらい人を指差して『あっちに人歩いてるけど、見えてる?』と聞いたら『見える』と答えました。
目が悪いからといっても、1回も見てないとなるとやっぱり”それ”は実体がないものかもしれません。

家に着いてから、母に言われたとおりをかぶり、口にも入れました。
その後部屋に入ると、うちの猫ちゃん達がお出迎えをしてくれたのですが、2人していつもよりも甘えてきます。
布団に入ると、あとむが私の上に乗っかってきて、そのまま眠りにつこうとしています。
私が何度も抱っこして乗せて寝かせようとしても、すぐに離れていってしまっていたのに。。
やっぱり何か憑いていたのでしょうか。。

私があの子猫ちゃんを助けたのを見てて、私なら自分達も助けてくれるかもしれないとでも思ったんでしょうか。。
これから先、あの飛び出す姿が見えなくなったら、やっぱり”それ”はそういうものだったということでしょう。
塩をまいたのもまだ昨日の事なので、その後あの光景を見てはいませんが、私には特別な力もなにもありません。
それ”が私に何も危害を加えないように、ちゃんと成仏できるように祈るばかりです。。

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